仲間のおもい 
大切なものをくれる元気な仲間達

 私は重度肢体障害者で夢工房(就労継続支援B型)に通所しています。夢工房ではクッキーやマドレーヌなどのお菓子や手漉きはがきなどを作り、販売し、私は脳性まひで細かい作業が難しいのでクッキーなどのラベルや材料などの記入をする内容ラベル、バザーなどの価格表示(POP)やカタログ作りなどのパソコン作業を中心にしています。夢工房には色々な障害の仲間(利用者のこと)がいます。「がんばろう オー」と掛け声をかけながら楽しそうに仕事をしている自閉の仲間や「やきいも いかがですか」と元気にやきいもを売ったりする知的の仲間の声も聞こえてきます。私も彼らに「お仕事 楽しいね。」「がんばろうね」と声をかけながら、私の仕事をしています。私をいろいろ手伝ってくれる仲間も、言語障害のある私の言葉を一所懸命聞いてくれる仲間もいます。
 私はこのように仲間に元気や優しさなど大切なものをもらい、ほっと温かい気持ちになれる夢工房で働けて幸せです。

                                        (伊藤純一)



重度障害者が受けやすい健康診断
 私は車いすを使用している重度の脳性マヒの障害者です。通所している施設から、健康診断を受けに桑名病院に行きました。身長・体重・胸部レントゲン・検尿・視力・血液・問診をしました。身長は寝てメジャーで測りました。体重は車いすのまま、量りました。レントゲンは背中に板を挟み、車いすのまま撮りました。尿は家から持って行きました。視力は眼帯で片目を隠して検査をし、方向は言語障害があるので指さしで答えました。手にも障害のある私にとって今まで誰かにしゃもじのようなものを持ってもらわなければいけなかったので、この眼帯はいいなと思いました。問診は施設長に通訳してもらいましたが、先生(医師)はきちんと私の話を聞いてくれました。採血や視力検査の時も、看護師は私に確認していました。こういう場合、今までよく介助者の方に聞くことが多いので、当事者である私に聞くのが当然だけど、うれしかったです。エレベーターも広いし、そんなに混んでなく廊下に車いすがいても、邪魔になることはありませんでした。
 私は健康であまり病院には行きません。だから年に1回は健康診断を受けることは大切だと思います。他の病院のことはよくわかりませんが、桑名病院のようにいろんな工夫で、私のような重度障害者が健康診断や治療が安心して受けられる病院がたくさん増えることを望みます。

                                         (伊藤純一)


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